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婦民新聞紙面の紹介
2023年1月1日(1726)号
◎新春訪問
「日本国憲法が守られ、人権が尊重される年に
戦争も核無い平和な社会を武蔵野から」
新しい年を迎えました。今年こそ憲法を生かし、基本的人権が尊重される平和な社会を実現する年となることを願い、全国首長九条の会共同代表であり、憲法を基本に市民参加を大切にする市政に取り組んでいる東京都武蔵野市長松下玲子さんにお話を聞きました。
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1面
◎<迎春>
〈憲法を守り、平和を手離さない〉 婦人民主クラブ会長 山田博子
二〇二三年を迎え、平和のための歩みを世界の人々とともに一歩でも前にすすめていきたいと、心新たにいたします。
ロシアによるウクライナ侵略から十か月、和平への道はいまだ見えず厳しい状況にあります。…
婦人民主クラブ会長
山田博子
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◎<連載「セピア色のスケッチブック」> 堀尾 眞紀子 さん(美術史家)
〈大自然に紅白の水引〉
子どものころ元旦の朝、目覚めると枕元に必ず新しい下着と靴下が置いてあった。上に着る服はたいして変わらないけれど、さっぱりとして気持ちよく、はしゃぎまわった。
数日前から母が台所でコトコトつくっていた煮物やお雑煮が並んだちゃぶ台に、父と母…
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◎<コラム 「七味 」>
〈転換の年〉
今年は干支では「癸卯」(みずのと・う)だ。「癸」は一つの物事が収まり次に移行していくにあたるというが、日本は、軍事独裁国家への舵をきった、と思える年末だった
▼国会で十分な論議もないまま自公両党の合意や閣議決定で国の転換が決定される恐ろしさ。国民の声など聞く耳を持たない岸田政権
▼「国力としての防衛問題を考える有識者会議」の報告を…
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2面
◎多喜二虐殺から九十年
その作品は変革に立ち向かう普遍性をもつ
日本民主主義文学会 岩淵 剛 さん
多喜二が警察権力から弾圧された理由
二〇二三年は小林多喜二が虐殺されてから九十年になる。多喜二はプロレタリア文学運動の中心的存在であり、当時の警察権力は、文学運動とその背後にあった社会変革の運動を弾圧するために、多喜二を標的にしていた。虐殺される前年の一九三二年、プロレタリア…
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○<連載「モノが語る戦争」6> 東海林 次男 さん(東京歴教協会長)
〈大久野島その2 広島県竹原市〉
前回、実験動物のこと、そして、写真集から毒ガス工場で働いた人々が被害を受けたにも関わらず、国はそれを葬り去ろうとしていることを引用した。改めて村上初一編『戦争と平和の島』(二〇〇〇年刊)から引用して紹介する。…
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◎<全国革新懇が交流会>
市民の力で政治を変えよう
十一月十九日、平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)は、「『市民と野党の共闘』の新たな発展へ いま学び、語ろう革新懇の役割」をテーマに「地域・職場・青年革新懇全国交流会in東京2022」の全体会を東京・砂防会館で開きました。
三氏が講演を行い、後半には、各地・各分野からの発言で交流しました。講演の概要を紹介します。
憲法九条は国境を越え人類を守る ジャーナリスト 伊藤千尋
市民の力で勝利した杉並区長選挙 岸本さとこ杉並区長選元選対本部長 内田聖子
革新懇の歴史的役割 日本共産党副委員長 田村智子
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◎<〈大田支部〉 「画廊・翔子」を訪ねて>
「共に生きる」の書に込めた決意
十一月二十三日、大田支部例会の後「画廊・翔子」を訪ねました。東急池上線久が原駅から歩五分くらいのところ、久が原銀座商店街の中程に「共に生きる」と大きく書が掲げられたビルがあります。ダウン症の書家、金澤翔子さんのギャラリーです。今年七月七日にオープンしたそう…
(大田支部 柳沢 清美)
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◎<連載「ひめしゃらのつぶやき」> 杉井 静子 さん (弁護士)
保育所での事件
静岡県裾野市の保育園であった園児への暴行容疑で元保育士三人が逮捕された事件。
園児の足をつかみ宙づりにする、バインダーや丸めたゴザで頭をたたく等々。他にも不適切な行動が数多くあったといいます。園側は対応を怠っただけでなく、保育士全員に誓約書を書か…
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◎<紹介したい本>
「華神 平川正枝写真集」
…この写真集は、「四季を通じて境内で交わされる華と神仏のささやきに耳を傾け」てとらえた一枚一枚を、添えられた短歌とともにじっくりと味わえるものとなっています。表紙の写真は、東京・文京区にある妙足院のお地蔵さん。平川さんは都庁支部の会員です。
現代写真研究所出版局 二千五百円
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7面
◎婦民講座
「万葉集にみる 衣食住の文化と 人々の哀歓」
講師:文化学園大学名誉教授 堀尾 眞紀子 さん
二〇二二年度婦民講座「万葉集にみる 衣食住の文化と 人々の哀歓」第三回が十月八日、都内で開催されました。講師の堀尾眞紀子さん(文化学園大学名誉教授)が話しました。
◆防人とは
防人とは、唐や新羅が攻めてきた時に備えて、東国、今の関東地方から九州北部の守りに派遣された兵士のことです。
当時、中国大陸は唐が支配し、朝鮮半島では新羅と百済が争っていました。日本は百済…
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◎<連載『祈り』はどこにあるか> 川田 忠明 さん(日本平和委員会常任理事)
《マリア・ミッチェル》 ―学問のジェンダー・イメージ
今冬の夜空は見応えがある。夜半近くには、東に「冬の大三角形」(シリウス・べテルギウス・プロキオン)、西に木星。天上には赤い火星が鎮座する。火星が次にこれほど明るくなる(接近する)のは九年後だ。地球から大きく離れることのない月は、ありがたみが薄れがちだが…
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◎<連載 「文学の風景」>
▼苫孝二 『渋谷の街を自転車に乗って』 橘 あおい さん(日本民主主義文学会)
シベリア抑留地墓参で怒りと涙
渋谷区議会議員も文筆活動も熱意を持って
小樽で生まれ育ち、東京都渋谷区の日本共産党区議として一九八七年から九期連続当選で三十五年。今でも現役区議として活躍する苫孝二さんの短編集は、渋谷の街で出会った人々との別れを、哀歓を込めて描いている。 作者は日本民主主義文学会の会員として、渋…
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◎<騒音・健康被害と自然破壊を止めたい>
馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会長 山内 光典 さん
鹿児島県・種子島の西に位置する馬毛島(西之表市)の自衛隊基地建設反対の運動について、馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会長の山内光典さんに原稿を依頼しました。
*
防衛省が強行する自衛隊馬毛島基地(仮称)整備計画の近況を報告します。米軍空母艦載機陸上離発着訓練(以下「FCLP」と言う)を厚木基地でも、岩国基地でも、騒音問題でできなくなり、硫黄島で暫定的に行っています。…
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◎ 鉄道開業150年の歴史をたどる
<新橋・横浜の街を訪ねて>
昨年は、一八七二年に新橋、横浜(桜木町)間に鉄道が開通して百五十年目、各地でさまざまなイベントがありました。
十二月三日、富士国際旅行社企画の「鉄道事始・横浜フィールドワーク」があり、鉄道開通の歴史をたどりました。
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8面
◎安保三文書改訂で際限ない軍拡
総がかり緊急抗議行動
岸田政権が憲法違反の「敵基地攻撃能力」保有などを盛り込んだ「安保三文書」を改定する閣議決定を十二月十六日に強行しようとしているとして、総がかり行動実行委員会などが、十五日、国会前で抗議の緊急行動を行いました。「勝手に決めるな」と八百人が参加し怒…
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◎窓口負担2倍化やめて
高齢期運動連絡会が座り込み
十二月五日から七日まで、高齢期運動連絡会は「75歳医療費の窓口負担2倍化やめて」と掲げ、高齢者の人権が大切にされ、誰もが安心して暮らせる社会の実現を求めて、厚労省前座り込み行動を行いました。婦人民主クラブから四人が六日午後に参加し、石黒之俐子副会長が…
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◎<観客席> 色部 祐 さん
中国映画(監督:リー・ルイジュン)
「小さき麦の花」―そしていつか土に還る
本来、映画評は執筆者の「想い」を前面に出してはいけないのかもしれない。だが素人である私の感想を冒頭に記載することをお許しいただきたい。実に深い感動と涙のあふれる作品である!
*
二〇一一年、中国西北地方の農村が舞台。貧しい農民ヨウティエと下肢に障害のある内気なクイイン。二人ともそれぞれの家族の中では厄介者扱いであった。そしてその二人はお見合いで結婚するのである。そして互いに慈しみ、力を合わせて麦をつくる、いも、トウモロコシもつ…
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◎<若者が語る核兵器廃絶>
福山市母親連絡会 平和集会
十二月三日、福山市市民参画センターで福山市母親大会実行委員会主催の平和集会が開催 され、七十人が参加しました。講師は、核兵器廃絶のための国際会議に参加し。若者を代表して共同声明を読み上げ、核廃絶へ「今こそ行動を」と訴えたKNOWNUKESTOKYO共同代表…
(福山支部 尾前恵)
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◎<戦争はダメの声大きく>
宮城県母親連鎖行動を多彩に
太平洋戦争の開戦(一九四一年)から八十一年目となる十二月八日、宮城県母親大会連絡会は全国で行われる「平和を守る女性・母親たちの全国連鎖行動」に呼応して、取り組みました。まず、仙台市の元鍛冶町公園でミニ集会を行いました。佐藤郁子会長は連鎖行動の歴史を振り…
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<連載「ヘルパーの日々」>藤原 るか さん(共に介護を学びあい励ましあいネットワーク主催)
〈老化に合わせたスピードを意識して〉
体力の衰えに伴なって生活面の不自由さは隅々に少しずつ出てきます。ゆきさん八十七歳。一人暮らし。要介護1。「若い時には考えられないけど、玄関の鍵もなかなか開けられない。待っているのも寒いでしょう」と、ご本人は開けられない鍵と格闘しています。正月は帰省する…
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<連載「キューバの素顔」131> 清野 史郎 さん(トラベルボデギータ取締役)
〈米国経由の旅行は面倒な手続きに
キューバの「テロ支援国」再指定で
▼ESTA登録 テロ支援国
十月、在日アメリカ大使館ビザ課が次の文章をツイートした。「お知らせ=2021年1月12日以降にキューバに渡航したことがある方は、ビザ免除プログラムを利用して、ESTAで渡米することが出来なくなりました」。前月にはドイツ、フランス、スペイン、イタリア等のヨーロッパ…
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◎<連載 「子どもたちにゆたかな子ども期を」「子ども全国センターからの発言」63>
糀谷陽子さん(子どもの権利・教育・文化 全国センター 事務局長)
「安全保障三文書」
「先生、集団的自衛権って何ですか?戦争するってことですよね」。二〇一四年七月の、あの閣議決定の翌日、中学三年・社会科の授業は、F君の言葉で始まりました。「えっ?!日本は戦争しないって決めたんじゃない?」「知らないの?それ、変わったんだぞ!」「本当?」。…
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