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第1251号

2007年11月10日(土曜日)発行

こんにちは
平和の願いを憲法集会に託して


Peace Night 9 実行委員
東京大学文学部3年
岩崎 明日香さん

「今までチラシを配っていたんです」

今月十六日、首都圏の学生たちが開く憲法集会の宣伝です。「いつもより反応がよくて」とうれしそう。集会実行委員会の中心になって活動する岩崎さんを東大駒場キャンパスに訪ねました。

長崎県出身。「憲法を考える根本にあるのは小学生から受けた平和教育だったと思う」と語ります。爆心地の近くにあった高校では毎年夏になると被爆した先輩の証言をきいたり、遺跡めぐりをしたりして、それを詩や文章にまとめました。

「平和」が日常の中で育ったという岩崎さん。大学に入って「あまりみんなが原爆とか知らなくて、カルチャーショックを受けました」

六人きょうだいの上から二番目。今年の三月にお父さんを亡くしました。「不況の時代に父の事業がうまくいかなかったりして」実家の家計が苦しく、お姉さんは中卒で働きはじめました。

大学に入り、自治会活動のなかで「学費値上げストップ」の署名を集める先輩たちの姿に驚きました。学費に対してものをいうという発想がなかったのだといいます。

「自分が苦しんできたことも構造的につくられたものだと、目からウロコが落ちました」。貧しさから持ちつづけた父親へのわだかまりも少しずつ消えていきました。

一見、明るく見える学生たちも、今の政治にすごく傷つけられている、その政治のおかしさに気づいてほしいと、そんな思いで自分の体験を話しています。

専攻は日本文学の古典で大好きな源氏物語。「小五の頃に出会って、それ以来はまってしまいました」。お母さんが本が好きで「忙しい中でも面白い本を紹介してくれたり、いろいろと話をしてくれたり」その影響も大きかったとも。

「九条の会」に出会ったのは大学に入って間もない頃。有明コロシアムで開かれた「九条の会有明講演会」に都内の学生たちと一緒に参加。それが各大学に「九条の会」ができていくきっかけになりました。今、本当に憲法九条が危ない。「私たちの平和への願いを広く発信したいと計画したのが今度の集会です」

憲法集会Peace Night 9は、十一月十六日六時半、早稲田大学西早稲田キャンパス十五号館で開かれます。

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