第1233号
2007年4月20日(金曜日)発行
改悪手続き法案の強行に怒り
世論ひろげて廃案に
日比谷野外音楽堂に5000人
四月十二日夜、東京・日比谷野外音楽堂で「STOP!改憲手続き法案4・12大集会」が開かれ、五千人が参加しました。主催は5・3憲法集会実行委員会。
主催者を代表して高田健さんがあいさつに立ち、「衆院憲法調査特別委員会が今日、改憲手続き法案を強行採決した。明日の本会議で衆院通過をはかる構え」と報告すると会場は抗議の声でどよめきました。
国会報告で、共産党の志位和夫委員長は「公聴会では賛否を問わず慎重審議を求めている。改憲手続き法案の自民・公明案は重大な問題点が三つある。最低投票率の定めがないこと。公務員・教職員の自由な意見表明権を奪っていること。改憲勢力に有利な世論誘導の有料意見広告のたれ流しに歯止めがないこと。民主党案も正体は同じ。参院でなんとしても廃案に追い込もう」と熱く訴えました。
社民党の福島瑞穂党首は「憲法尊重擁護の義務がある国会議員が、このような改憲手続き法案を成立させようとするのは憲法違反の暴挙、主権者国民への宣戦布告。日本国憲法はアジアへ向けての公約でもある」と強調しました。
つづいて来賓の大阪弁護士会・中北龍太郎さんの連帯のあいさつと、詩人で随筆家のアーサー・ビナードさんのスピーチ。ビナードさんは「もったいない≠ヘ国際語になったが、私が一番もったいないと思うのは、古くなったからといって憲法を捨てようとしていること。日本国憲法は超一流で、しかも未使用で新品同様」とのべ、万雷の拍手と笑いに包まれました。
アピールを採択し、集会後、国会へ向け、デモ行進をしました。