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第1193号

2006年2月10日(金曜日)発行

風琴
「小松菜」

 ひょっと暦をのぞいて見たらきょう一月二十九日は、旧暦正月元旦とあった。

  何だか嬉しくなった。寒さがコワイほどの一月だったが、きょうの日ざしはおだやかで風もない。きのうは荒々しいばかりの西風、烈風であった。そんななか九条の会の集まりに行ってきた。男も女も年配者ばかりで九条をどうやって守り切ろうかと眉宇を曇らしての発言が続いたが、パネラーの一人が、「非国民と言われても九条こそ地球の未来を保証すると確信するから非国民で行く」と締めくくってくれて大拍手だった。

  私もこれですっかり胸が軽くなった――。つまり覚悟ですね。覚悟がつけば希望が見えてきます。

  帰途、商店街の小店で小松菜を買った。ことしの冬はずいぶんと小松菜のお世話になっている。年末、一寸検診を受けたら主治医が、「ま、塩分控え目で行くんですな」と一言のアドバイスをくれた。友人が小松菜を食べなさい小松菜は余分な塩分をからだの外へ押し出す力を持ってるから、とすすめてくれた。鍋に味噌汁にいためものに煮びたしに、小松菜を活用するようになった。ほうれん草よりシャキシャキ感があって、二、三日台所のスミに放っておいても元気旺盛、料理され火が通ってもはじめの緑はそのままだ。

  草川俊さんの好著『野菜の歳時記』=TBSブリタニカ=の最初のページが小松菜で、小松菜の祖先はどうもかぶ≠轤オい。その出自をほのめかすように小松菜はたいてい白い根っこつきで売られている。はるか江戸時代初期から栽培され、小松菜という命名は東京の野菜生産地帯江戸川区小松川町(旧南葛飾郡小松川村)で大いにつくられ江戸庶民によろこばれたところからついたものという。

  うぐいす菜とも呼ばれたそうで、丁度うぐいすが鳴き出すいまごろが最盛期、それでこんな愛らしい名がついた。寒さのなかで健気に活き活きと緑をかがやかせる青菜を、江戸からこっち人々がどんなに愛してきたか、よくわかる。

  うぐいすの鳴き出す旧正月、お雑煮は焼いたお餅とどっさりの小松菜だけで祝うのが、昔の江戸の趣向だったとか。よしきた、本日私もお餅と小松菜だけのすまし汁の雑煮を食べて、元気を養うこととしよう。九条をこの世に残すためにもまずは元気、元気。

増田れい子(ジャーナリスト)

平和への思いをいっぱいにひびかせて
春をよぶ「うたごえコンサート」

 南関東が大雪に見舞われた一月二十一日、埼玉・浦和両支部の主催で婦人民主クラブ創立六十周年記念「春をよぶ うたごえコンサート」が開かれ、、白一色の雪景色のなか、約八十人の参加者が、さいたま市民会館うらわの会場をうめました。

  埼玉支部長の土肥満智子さんが開会あいさつ。婦人民主クラブの歩みと活動を紹介、ご一緒に平和を守る輪をひろげていきましょうとのべました。ついで本部事務局長の桜井幸子さんは、今年創立六十周年を迎える婦民〈再建〉の活動にふれながら、特に三月十九日に東京で開かれる創立記念のつどいには、みんなで元気にあつまりましょうと呼びかけました。

  プログラムの第一部では埼玉合唱団が、「自由への讃歌」「赤とんぼ〜アリラン」「人間の歌」などを美しいハーモニーでじっくりときかせました。

  ワインとお茶とケーキで休憩。第二部は埼玉合唱団の指導で参加者みんなで歌いましょうという企画。「百万本のバラ」「すずらん」、世界中で歌詞が作られている「ねがい」、手話が入る「翼を下さい」、特に「一本の鉛筆」や「あたらしい憲法のはなし」の朗読を交えた「あの日の授業」には涙ぐんで聞き入る人も。

  浦和支部長・山田博子さんが閉会のあいさつ。「すばらしい歌声だった」「元気づけられた」など、感想もいっぱいでした。

埼玉合唱団と共にみんなで歌って

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