主張・見解
原発ゼロをめざし再稼働等に反対しよう
婦民新聞第1817号(2025年12月10日号)より
福島第一原発事故から14年たった2025年、原発再稼働や放射性廃棄物の処理等について、再び大きな転換点を迎えようとしています。
11月21日、新潟県花角英世知事は柏崎刈羽原発の再稼働を容認しました。
「再稼働の判断の材料」として行われた県民意識調査では、「再稼働の条件は現状で整っていると思うか」との問いに、「そうは思わない」と否定的な回答が60%、「そう思う」の37%を上回っています。
25日には、1200人が県庁を取り囲み、『人間の鎖』をつくり抗議行動を行いました。
また、11月28日には、北海道鈴木直道知事は、泊原発の再稼働を容認する立場を表明しました。
鹿児島・川内原発の20年稼働延長については、福岡高裁で「延長については安全性上問題がない」という判決が、原告の控訴断念により確定しましたが、県民が運動を断念したわけではありません。
11月30日には、福井・高浜町で、原発の延命をねらって原発敷地内に計画している「乾式貯蔵施設」設置に抗議する全国集会が開かれました。
「老朽原発うごかすな!実行委員会」の主催で、乾式貯蔵施設計画が進む福井、宮城、鹿児島、六ヶ所再処理工場が立地する青森、中間貯蔵施設計画がある山口の5県を含め、全国各地で抗議の声を上げる住民から発言やメッセージがありました。
原発は、一度事故が起きると立地自治体に留まらず広域で壊滅的な被害をもたらし、人々の生活を破壊することになります。
原発ゼロをめざし、原発再稼働も稼働延長も許さない運動を強めましょう。

