主張・見解
パレスチナ・ガザ地区での即時停戦を
婦民新聞第1752号(2023年10月30日号)より
十月七日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃、イスラエルはガザ空爆を開始しました。双方の犠牲者は五千人を超えています。
イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマス殲滅作戦を実行する」とガザ北部住民に退避勧告し、百万の人々が水や食料もなく危機に陥っています。
ハマスのイスラエル攻撃は許されるものではありませんが、それを口実にしたイスラエルのガザ無差別殺戮は断じて許すことはできません。
直ちに軍事行動を中止し、停戦への話し合いを始めることを求めます。
一九四八年、ユダヤ人はパレスチナの地に入植しイスラエルを建国。
その後勢力を拡大し、パレスチナの人々はガザ地区とヨルダン川西岸に追いやられました。民族自決を求めるパレスチナとイスラエルの間では、戦争が繰り返されてきました。
九三年、パレスチナ解放機構とイスラエルはお互いに認め合うと合意しました。
その後の国連決議は、イスラエルの軍事占領を非難し、パレスチナの民族自決権尊重を認め、二国家共存を主張しています。
しかし米国の介入や周辺国との関係で和平の道は彼方に追いやられています。 イスラエル軍の無差別殺戮に対し、世界では抗議の行動が広がっています。
私たちは、イスラエルのガザ攻撃の即時中止を求めます。
そして国際社会が停戦のため、あらゆる努力をするよう訴えます。
二〇二三年十月二十二日
婦人民主クラブ常任委員会