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主張・見解

第35回日本高齢者大会アピール(要旨)

婦民新聞第1724号(2022年12月10日号)より

 今大会は、新しい旗「日本高齢者人権宣言」を参加者総意で確認する歴史的な大会です。

 この「宣言」は、平和的生存権、基本的人権の大切さを再確認し、二年間全国で学習と論議を重ね練り上げた高齢期運動共有の新しい理念・目標です。

 いま日本は、国民の努力の成果で祝福すべき世界一の長寿国となりましたが、反面長寿への不安も広がり、高齢者に優しい国とは言えないのが現実です。

 政府は、財政優先の社会保障抑制策を続け、さらに「全世代型社会保障」を進めています。

 だからこそ、いま日本で高齢者の人権を宣言し、人権保障を求める運動を進めることは大きな意義と必然性があります。

 私たちは、国連が「高齢者人権条約制定」を提起していることを歓迎し、その実現のために努力します。また日本政府に「条約制定」への賛同を求めます。

 私たちは、国・自治体・企業に「日本高齢者人権宣言」の実現への努力を求めます。

 私たちは、革新自治体をつくり老人医療無料制度の実現から有料化までの歩みをつぶさに見てきました。「人権軽視は国民を幸せにしない」という歴史の教訓を、過去・現在・未来につなげる仲介者として次世代につなげます。

 私たちは、すべての年齢の人々と力を合わせ、世界の人々と連帯して、不断の努力を続けることを誓います。

 すべての高齢者の仲間に訴えます。

 「日本高齢者人権宣言」を旗印として高く掲げ、人権が保障され、人間らしくくらせる社会、平和で豊かな社会の実現をめざして、ともに立ち上がりましょう。

二〇二二年十一月二十四日

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