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主張・見解

暴力による言論の封殺は許さない

婦民新聞第1712号(2022年7月20日号)より

 七月八日、参議院議員選挙遊説中の自民党の安倍元首相が背後から銃撃され死亡する事件が起きました。いかなる理由があっても、人を殺傷し、言論を封殺することは許されるものではありません。聴衆の前での犯行に恐怖を感じるとともに、民主主義を破壊し人権を脅かすもので、憤りを覚えます。

 政治活動の自由、言論の自由は何よりも保障されなければなりません。ましてや選挙中に、凶器をもって暴挙に及ぶことなど言語道断です。街頭演説は、国民にとって、候補者の主張、その党の政策を聞く大事な機会であり、政党にとっても政策を訴える大切な機会です。今回の暴挙は、国民への攻撃でもあります。

 一方で、今回のような事件の再発防止を理由に、国家権力が、言論・表現の自由を制限したり、市民の運動を制約したりすることがないよう求めていくことも重要です。

 戦前の日本は、国家による思想統制、言論弾圧が行われて自由にものが言えなくなり、戦争への道に突き進んでいきました。その痛苦の反省の上に、日本国憲法が誕生し、国民主権、平和主義、基本的人権の保障を私たちは手にしました。

 私たちは、今あらためて、暴力によって言論を封殺する行為を許さず、憲法に保障された自由と民主主義を守り続けるために、いっそうたたかいを強めていくことを決意します。

二〇二二年 七月九日
婦人民主クラブ会長
山田 博子

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