主張・見解
原子力空母はいらない、横須賀集会の成功を
婦民新聞第1625号(2019年9月20日号)より
今年二〇一九年はサンフランシスコ講和条約と日米安保条約が締結されて六十八年になります。
日米安保条約は平和憲法に違反する対米従属の軍事同盟です。
この同盟は、一九〇二年から十九年間続いたイギリスとの日英同盟、一九四〇年から五年間だけ存在した日独伊三国同盟とは比べものにならない程に長く、半世紀を超えてなお続いています。
この安保体制の下で、日本全土に百三十か所以上の日本の主権が及ばない米軍基地があります。
沖縄県は全島面積の二割近くが基地として占有されたまま、さらに辺野古新基地建設が強行され、エメラルドの海に生息するジュゴンやサンゴも危険にさらされています。
首都東京にも広大な横田基地があり、神奈川県には横須賀港に原子力空母が居座り、米本土以外には存在しないというその母港とされています。
そしてこれらの基地から派生する様々な事故や事件が日本とそこに住む人々に多大な犠牲を強いています。殺人、強盗、レイプ、住居侵入等々、枚挙にいとまがありません。
忘れてならないのはこれら米軍基地がベトナム戦争やイラク、アフガニスタンへの前線基地として、無辜の民衆を殺戮する爆撃機や軍艦を出撃させてきたことです。
いま、「日米共同作戦」、攻守同盟化が進められようとしています。
日本国憲法に背いて、原子力空母の母港を続けることは許されません。十月六日「原子力空母はいらない!」と、原子力艦艇寄港一〇〇〇回に抗議、母港化に反対し、横須賀ヴェルニー公園で行われる集会を成功させましょう。