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主張・見解

日本高齢者大会成功へ力を尽くしましょう

婦民新聞第1623号(2019年8月30日号)より

「みんなで築こう!憲法輝く原発ゼロの日本 長寿を共に喜びあえる社会」のスローガンをかかげ、第三十三回日本高齢者大会が九月二十五、二十六日、福島県で開かれます。

原発事故から八年半、開催県福島の現状は依然として深刻です。

避難指示十二市町村のうち十一市町村で帰還宣言が出されましたが、帰還困難区域が広範囲に残されています。事故前の家に戻れない人が八〜九万人と推定されていますが、国と東電は被災者支援の切り捨てを進めています。

一日目の全体会では「原発事故から八年半!福島の現実と原発ゼロへの道」と題し、安斎育郎さん(立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長)が記念講演。

安斎さんは原子力発電の実用化に疑問を呈し、地元の原発反対運動に関わり、住民の不安解消や放射能対策に力を尽くしました。

二日目は「原発事故周辺を巡る」移動分科会や十二の学習講座、七つの分科会が企画されています。「憲法を守るたたかい」「沖縄と基地」「年金・消費税」「高齢期の生きがい」など多彩です。

いま政府は、「全世代型社会保障」の名のもとに、高齢者への社会保障の改悪を実行し、自己責任・自立・自助を強要しています。

「金融庁の老後二千万円問題」は、国民の中に大きな怒りを生みました。

後期高齢者医療の窓口負担二割化、消費税増税反対などの運動を交流し、学習を深め、実りある大会にしていきましょう。

婦人民主クラブも大会成功のために努力するとともに、高齢者が平和で豊かに生活できる社会・環境を求める運動をすすめていきます。

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