主張・見解
日本高齢者大会の成功へ力をつくそう
婦民新聞第1525号(2016年6月30日号)より
日本高齢者大会は、一九八七年「高齢者の要求を結集し実現をめざそう」と実行委員会を発足させ京都で第一回大会を開いてから、今年は記念すべき第三十回大会を迎えます。大会は八月二十八、二十九日、東京で開催されます。安保法制(戦争法)の施行、年金の切り下げや医療・介護保険料のアップなど、高齢者のいのちとくらしの危機が進行しています。大会は幸せに暮らせる地域を作る知恵を出し合い解決策を見つける絶好の機会です。
二十八日の学習講座・分科会は、平和、社会保障、高齢期の健康、生き方など魅力的な講師により五十以上のテーマが用意されています。二十九日の全体会は、「ニュースの職人」鳥越俊太郎さんの記念講演「憲法七十年、未来へのメッセージ」、各地域や団体の運動交流やその地ならではの文化行動なども企画されています。三十回を迎えるにあたり東京では全地域に、地域連絡会をつくる取り組みがすすんでいます。高齢者大会は「高齢者自身が主体者となり、個々の高齢者が抱える問題を解決する」そのために学び実践していくことが求められています。
今年の大会スローガンは「憲法いかし戦争法廃止を、いまこそ人間らしく生きるために手をつなごう」です。豊富なつながりや高齢者ならではの経験を生かした活動をひろげていきましょう。戦争法と一体のアベノミクスに高齢者の貧困化や孤立化の原因があることを明らかにしていきましょう。婦人民主クラブも共同の一翼を担い大会の成功へ力をつくしましょう。