主張・見解
宜野湾市長選勝利で辺野古新基地阻止を
婦民新聞第1509号(2016年1月10日号)より
沖縄・宜野湾市長選挙が、来年一月十七日告示、二十四日投票で行なわれます。市長選最大の争点は、辺野古への新基地を許さず、普天間基地の閉鎖・撤去を求める市政を取り戻すか否かです。沖縄では今、「新基地建設ノー」を掲げるオール沖縄の志村恵一郎さん(元県土木建築部統括官)を予定候補として、現職を相手に熾烈なたたかいが繰り広げられています。
米軍普天間基地を抱える宜野湾市では、四年前の選挙で新基地建設容認の市長が当選しました。今回の選挙で志村さんを当選させることは、市民、県民の新基地建設反対の意思を明確に示すことになります。
沖縄では宜野湾市長選挙と並行して、重要なたたかいが進行しています。翁長雄志沖縄県知事が名護市辺野古への米軍新基地建設阻止のために行なった埋め立て承認取り消しの正当性をめぐり、県と国が争う代執行訴訟の第一回口頭弁論が始まりました。
翁長知事は、戦後七十年続く沖縄の基地問題の原点が米軍による土地の強制接収であり、「今度は日本政府によって、『海上の銃剣とブルドーザー』を彷彿させる行為で、耐用年数二百年ともいわれる基地が作られようとしている」「日本には本当に地方自治や民主主義は存在するのか」と、国を厳しく批判しました。
宜野湾市長選の勝利は、必ず安倍政権との法廷闘争を勝利へ導く展望を開くことにもなるでしょう。辺野古新基地建設阻止、宜野湾市長選勝利へ、支援と連帯をさらに強めていきましょう。