主張・見解
日本全土へのオスプレイ配備は許さない
婦民新聞第1467号(2014年7月30日号)より
沖縄・米海兵隊普天間基地(宜野湾市)配備の垂直離着陸機MV22オスプレイが、各地の平和団体はもとより多くの自治体・市民などの反対の声が渦巻くなか、日本列島を縦断しました。オスプレイが東日本に初めて姿を見せたのは七月十五日。七月十九日には、別のオスプレイ二機が米空軍横田基地(東京都福生市など)を経由して札幌市内での航空関連行事に参加しました。
オスプレイは、米海兵隊の任務である他国への侵攻作戦を強化するために導入された新型輸送機であり、開発段階から墜落事故を繰り返してきた危険この上ない兵器です。今回の東日本各地への飛来は、沖縄の負担軽減を口実に、厚木、横田、キャンプ富士の米軍基地をオスプレイの拠点にし、日本全土を米海兵隊の訓練場にする狙いが込められています。
さらに今、民間専用空港・佐賀空港(佐賀市)の軍事基地化が急浮上。安倍政権が陸上自衛隊に二〇一五年度から順次導入予定のオスプレイ十七機を佐賀空港に配備する方針だといいます。長崎県の陸自相浦駐屯地(佐世保市)に、上陸作戦を任務とする「水陸機動連隊」を新設するのに伴う措置で、「日本版海兵隊」を創設する動きの一環。あわせて、沖縄・普天間基地に配備されているオスプレイを同空港に移転することまで視野に入れ、日米オスプレイ部隊の一大拠点にしようとしているということです。
私たちは、日本列島の全土基地化など望んではいません。「沖縄にも本土にもオスプレイはいらない」、その意志をしっかりと示していきましょう。