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主張・見解

抗議声明 集団的自衛権行使容認の「閣議決定」に抗議

婦民新聞第1465号(2014年7月10日号)より

  安倍内閣は七月一日、国民多数の反対の声に背を向け、集団的自衛権行使を容認する「閣議決定」を強行しました。「閣議決定」は「憲法九条のもとでは海外での武力行使は許されない」という従来の政府見解を覆し、「海外で戦争する国」への道を突き進もうとするもの。このような大転換を、与党の密室協議と一片の「閣議決定」で強行することは、立憲主義の根底からの否定であり、まさに憲法クーデターともいうべき暴挙です。

 婦人民主クラブは、この安倍政権の決定に満身の怒りを以て抗議します。

 「閣議決定」は、日本が武力攻撃を受けていなくても、海外の武力紛争の発生により「わが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合」集団的自衛権の行使ができるとしています。政府の一存で「明白な危険」があると認定すれば、自衛隊は「世界のどの地域」へも出兵し、武力行使ができるようになるということです。

 「閣議決定許すな」の声は日増しに高まり、数万人の怒りの抗議行動が首相官邸を取り囲みました。「閣議決定」がされたとしても、憲法九条は敢然として私たちのもとにあります。婦人民主クラブは憲法を壊すあらゆる策動に立ち向かう国民的な大運動にともに力を尽くす決意を表明し、安倍内閣の「閣議決定」の即時撤回と憲法を蹂躙し、国民の戦争反対の意思を裏切った安倍内閣の早期退陣を求めます。

二〇一四年七月二日

婦人民主クラブ

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