主張・見解
はたらく女性の中央集会を成功させよう
婦民新聞第1441号(2013年10月10日・20日合併号)より
安倍政権は「女性が働きやすい環境を整え、社会に活力を取り戻す」として女性の労働参加率を抜本的に引き上げることをめざすといっています。しかしこれらの規制緩和は、女性の労働力をいっそう安く使い勝手の良いものに変え、労働力不足を補おうというものです。安倍首相のいう「女性の活躍」とは、人間らしく働き続けたいという女性の願いに応えるものではありません。
そればかりではなくアベノミクスの第三の矢「成長戦略」には、「企業が世界で一番活躍しやすい国」づくりのため、首切りしやすい「多様な正社員」の導入、裁量労働制を事務職全般に拡大して「残業代ゼロ」に、常用雇用の代替とするため派遣労働の拡大という労働法制の規制緩和が盛り込まれています。
また多くの中小業者は消費税八%が実施されれば商売を続けられなくなり、地域経済に大きく影響します。農業に従事する女性の地位向上のためには農業で生活が成り立たなくてはなりません。TPP参加は許せません。
十一月十六、十七日、第五十八回はたらく女性の中央集会が名古屋市で開催されます。「ブラック企業」の異常な広がりのなか、映像活動などでブラック企業を追及してきた映画監督の土屋トカチさんとの対談をはじめ、憲法、はたらく権利、社会保障など分科会のテーマも多彩です。日本を「戦争する国」に作り変えるための集団的自衛権容認、秘密保護法制定など、たたかいは正念場です。本集会を女性のこれらの願いをつなぐ共同の場にしていきましょう。