主張・見解
第59回日本母親大会を成功させましょう
婦民新聞第1435号(2013年7月30日)より
「生命を生みだす母親は、生命を育て、生命を守ることをのぞみます」の合言葉のもと毎年欠かさず開催されてきた日本母親大会が五十九回目を迎えます。今年は八月二十四、二十五日、六年ぶりの東京開催です。全体会の記念講演は「憲法のいきづく国に―私たちに求められるものは」と題して弁護士の伊藤真さんがお話します。
先の参議院議員選挙の結果、与党の自・公両党に日本維新の会、みんなの党など憲法改悪を企む諸党の議席は三分の二をこえ、日本国憲法制定以来初めて改憲派議員が衆参両院で改憲を発議できる議席を占めるに至りました。
安倍首相は記者会見で「国民投票法」付則の検討を表明、加えて「集団的自衛権」の行使を禁じた政府解釈を閣議決定で変更し、「国家安全保障基本法」制定をめざす考えを示しました。これは世界のどこへでも自衛隊を派遣でき、米軍と共に戦争をする国にしてしまう危険極まりない法律で、憲法そのものを変えてしまうことです。母親運動はアメリカのビキニ水爆実験に反対し、平和を求める世論から出発した歴史をもつ平和運動です。「憲法九条改定反対」の世論が半数を超えているとはいえ安倍内閣の暴走を止められるのは国民多数の世論です。わけても女性たちが連帯の力を発揮するときではないでしょうか。女性が自分らしく生きたいと願って声になった様々な、切実な要求を実現する道は憲法を活かす道でもあります。分科会は子どもと教育、くらしと権利、女性の地位向上、平和と民主主義など三十五のテーマで話し合います。