主張・見解
橋下徹氏は暴言を撤回し公職からの辞任を
婦民新聞第1429号(2013年5月30日)より
橋下徹・日本維新の会共同代表(大阪市長)の日本軍「慰安婦」問題に関する発言は決して許すことのできないものです。婦人民主クラブは直ちに橋下氏と日本維新の会あてに抗議文を送りました。
橋下氏は、「銃弾の飛び交う下をかいくぐって命がけで戦っている兵士に休息を与えようとすると、慰安婦制度は必要だった」などと発言しました。平然とこのような発言をすることに、私たちは唖然とし、橋下氏の人権感覚を疑わざるを得ません。
さらに橋下氏は、米軍の司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」「そうしないと海兵隊の猛者の性的エネルギーをコントロールできない」と求めたとも伝えられます。「基地あるがゆえの米軍犯罪・性暴力に対する真摯な認識も反省のかけらもない。聞くに耐えない言語道断の暴言」「米軍犯罪の擁護にまでつながるような暴言を許すわけにはいかない」と沖縄の女性の怒りの声です。
これまでも「慰安婦はいたが、違法なことはなかった」という議論はありましたが、これが「必要だった」という発言は公にはありませんでした。それは実態の認識が間違っているだけではなく、女性の人権を全く認めない主張であり、公に語ることはあまりにもはばかられることだからです。
橋下氏の暴言は、人間の尊厳を深く侵害し、女性のみならず男性をも侮辱するものであり、被害者をさらに傷つけ日本の罪をいっそう重ねることになります。
ただちに発言を撤回し、すべての公職から退くべきです。