主張・見解
手を結び国際女性デーを成功させよう
婦民新聞第1388号(2012年2月20日発行)より
東日本大震災から間もなく一年になります。復旧・復興も原発事故の収束もできないなか、被災地には厳寒の避難生活を強いながら、民主党政権は消費税増税、TPP(環太平洋連携協定)参加、「社会保障と税の一体改革」、原発再稼働の目論見など、国民のいのちとくらしを奪う道を突き進んでいます。
民意を切る国会議員比例定数削減、さらに憲法審査会では大震災に乗じての「緊急事態」を口実にした改憲の動きが急です。
二〇一二年国際女性デーが、三月八日の中央集会をはじめ、全国各地で多彩に行なわれます。国際女性デーは、世界の女性が「パンと権利と平和」を求め、いっせいに立ち上がる日です。放射能汚染から子どもたちを守りたいと若いお母さんたちから新しい運動が生まれ、広がっています。女性が力を発揮する時です。
国際女性デーは一九一〇年から始ります。今年は百二年目。一九七七年から国連デーとなり、毎年国連事務総長が全世界の女性に向けてメッセージを送るなど国際的なとりくみとなっています。
中央大会のメインの講演は竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学教授)の「女性の視点をいかし、希望の持てる震災復興を、原発ゼロへ!」。非核フィリピン連合のコラソン・ファブロスさんも参加の予定です。「ジェンダー平等実現へ」「人間らしい雇用と社会保障を」「核兵器のない平和な世界を」の要求を掲げ、憲法をいかし、いのちとくらしを守る社会実現のために、広く世界の女性たちと連帯して行動していきましょう。