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主張・見解

5・3集会に憲法を活かす力の結集を

婦民新聞第1363号(2011年4月30日発行)より

風薫る季節の到来と共に、今年も五月三日、憲法記念日がやってきます。しかしこの美しい季節に背くように、東日本を襲った巨大地震と、同時に発生した福島第一原発事故が未だ収束の目処の立たない状況の中で迎える憲法記念日です。憲法をないがしろにする企ても公然と押し進められようとしています。

民主党がマニフェスト(政権公約)に載せ、推進に意欲を示してきた衆議院の比例定数八十議席削減案が、六月頃に国会に提案される危険性が強まっています。一九九四年の小選挙区制導入以来、歴代政権は得票率よりも多くの議席を獲得、構造改革と海外派兵を進めました。比例定数削減の本当の狙いは、消費税増税や憲法改悪を狙う大政党が議席を独占し、国民の声を代表する中小政党を国会から排除することにあります。

昨年暮れには新防衛大綱が策定されました。今、日本最西端の島、与那国島に、島嶼防衛の名目で自衛隊の基地を作る計画が始まっています。沖縄をはじめ日本各地に居すわる米軍基地、その根元にある日米安保条約。憲法を蹂躪する策動は、ますます勢いを増しているようにみえます。改憲勢力に国の進路をまかせるわけにはいきません。五月三日には「生かそう憲法、輝け九条」をメインスローガンに、消費税増税反対、雇用・暮らし・いのちを守ろう、憲法審査会の始動を許さない、国会議員の比例定数削減反対、沖縄に日本に基地はいらないなど多様な要求を掲げて、五・三憲法集会と銀座パレードが行なわれます。婦民旗を高く掲げて、意気高く参加しましょう。

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