主張・見解
平和とくらしの諸運動の山場に 婦民大会開催
婦民新聞第1333号(2010年5月30日号)より
選挙公約を反故にして、ついに鳩山首相は普天間基地の辺野古への「移設」を表明。県民、国民の怒りが沸騰しています。米国の恫喝に屈し、「基地は要らない」の強い民意を捨て去りました。国会内でも官僚答弁を禁止し、政府与党に都合のいい国会運営を進めようとする議会制民主主義にもとる「国会改革」関連法案をごり押ししようとしています。
さらには民主党トップによる「政治とカネ」問題の説明責任も依然として果たさないままです。
投票年齢さえ定まらない「欠陥法」のまま、改憲手続法が施行されたことも大問題です。
後期高齢者医療制度即時廃止を先延ばしし、消費税率引き上げも公然と閣僚から発せられるなど、民主党の国民への裏切り行為は、当然のように支持率の急落となってあらわれています。そして沖縄で、徳之島で、日本全土で熱いたたかいは広がっています。今こそ私たちのがんばりどきです。
このような状況の中で、婦人民主クラブ全国大会が、六月十二日から二日間、東京で開かれます。
焦土の中から立ち上がって六十四年、「私たちは平和を手離さない」を合言葉に、平和とくらしを守る活動を築いてきました。婦人民主クラブの歴史は戦後女性の運動史そのものです。その誇りを胸に、これからの運動を切り拓くために知恵を出し合い、確信と展望の持てる大会にしていきましょう。そして創立六十五周年を迎える来年に向けて、たくさんの仲間を迎え入れ、女性運動の更なる発展をめざしていきましょう。