主張・見解
自衛隊は戦争への危険な企てをやめよ
婦民新聞第1275号(2008年07月30日発行)より
自衛隊広報センター(東京・練馬区・陸上自衛隊朝霞駐屯地内)が子どもと女性をターゲットに活発な動きをしています。今年、東京都も出資している「はとバス」の見学コースに「陸上自衛隊りっくんランドとヘリコプター」が組み込まれて夏休みの子どもを狙っています。「りっくんランド」では戦車をはじめ実物のバズーカ砲など人殺しの武器を子どもに触れさせ、「いじめっ子がいたらやっつけろ」と現職自衛官のガイドがけしかける場面もあったといわれます。こうした動きはDVD「誇り」の作成から、さらに防衛白書子ども版アニメ本作成・自衛隊見学コースを「国際貢献の学習」とまで位置づけるなど戦争への道を刷り込む危険な動きとなっています。
また若者をターゲットにした自衛隊員募集の広告も街にあふれ、「平和を仕事にする―瓦礫と希望をつかんだ軍手」と自衛隊こそ感動できる職場と若者を狙っています。七月一日には、若者でにぎわう東京・渋谷の宮益坂に自衛隊オフィシャルスペース「自衛館」がオープンしました。まるでファッションの店のように自衛隊の制服がハンガーにつるされ、「気分は戦争」と危険な状況に追いやっています。これらすべてに税金が使われています。憲法違反です。
八月はだれもが平和を願い、あの悲惨な戦争を繰り返すまいとの思いを強くします。「世界は9条を選び出した」「核兵器をなくし平和な世界を」と世界の流れは動いています。内外注目の中、二〇〇八年原水禁世界大会が開かれます。大会成功のため私達も奮闘しましょう。