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第1296号

2009年03月30日(月曜日)発行

婦人民主クラブ創立63周年記念のつどい
64年の明日へ新たな一歩を

あいさつする櫻井幸子会長

明るい春の日ざしに恵まれた三月十五日、婦人民主クラブ創立六十三周年記念のつどいが、東京・千代田区の全国教育文化会館・エデュカス東京で開かれました。遠く東北や関西から駆けつけた会員も交えて、会場には晴れやかな笑顔がそろいました。プログラムは、ミヤックさんのアコーディオン演奏と川田忠明さん(日本平和委員会常任理事)の記念講演。充実したつどいとなりました。

「つどい」は中根陽子さん(都庁支部)の司会で進められました。主催者あいさつに立った会長の櫻井幸子さんは、次のように語りました。

「六十三年前の三月十六日に創立された婦人民主クラブは、常に平和と民主主義、くらしを守るたたかいと共に歩んできました。昨日、海上自衛隊の護衛艦がソマリア沖をめざして出航しました。貧困と格差が進行するもとで日本は今、大きな転換期にさしかかっていることを実感します。憲法を守る運動がいっそう重要さを増しています。明日から新たな一歩をご一緒にふみ出していきましょう」

ついで堀江ゆりさん(日本婦人団体連合会会長)が来賓あいさつ。「婦民の六十三歳のお誕生日、おめでとうございます。今年二〇〇九年は、女性差別撤廃条約が国連で採択されて三十周年、子どもの権利条約は二十周年の節目の年に当たります。この歴史の転換点に立って男女平等の社会の実現をめざし、ともにたたかいを進めていきましょう」とのべました。

ミヤックさん 演奏を終えて

ついで待望のミヤックさんのアコーディオン演奏。「パリの空の下、セーヌは流れる」(ユーベル・ジロー)を弾きながら登場、「黒い瞳」(ロシア民謡)につづいて、ミヤックさんオリジナルの「海と砂漠」。「そこはずっと前からそうだった/そして今も変わらない」と自作の詩の朗読とピアノ演奏。そして「リベルタンゴ」(アストル・ピアソラ)のダイナミックな演奏。この後はアコーディオンの伴奏で「花」(滝廉太郎)などをみんなで歌いました。

川田忠明さんはパソコンを駆使、映像と音で「文化と戦争と平和」を熱く語りました。

*平和のための条件

平和と文化は、ともにすべての人々の基本的権利です。文化の自由な発展とそれを享受することは平和のための条件です。女性の文化的力はもっと発揮されるべき潜在力をもっていると思います。それは人間本来の力でもあります。そのためにも自分が愛するものと時代を結ぶことが大切です。フランスの詩人ポール・エリュアール(一八九五〜一九五二)の「自由」という詩を紹介しましょう。フランスがナチスドイツ占領下にあった一九四二年に出版された『詩と真実 一九四二』の中の詩です。彼はこれを最初、妻のために書き始めたのですが、結論は普遍的なものへと昇華しています。

「学校のノートの上/勉強机や木立の上/砂の上 雪の上/君の名を書く」と始まる詩は次々とあらゆるものに「君の名を書く」と記していき、次の言葉で終わります。「僕は生まれた 君を知るために/君の名をよぶために」「自由 と。」

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