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第1249号

2007年10月20日(土曜日)発行

七味

太平洋戦争末期、地上戦となった沖縄での「集団自決」が、日本軍による強制だったことは、沖縄に行ったことのある人なら歴史の事実として知っています。来年度から使う高校日本史の教科書検定で軍関与の記述を削除した文部科学省への抗議と怒りが爆発したのは当然でした
▼九月二十九日、沖縄・宜野湾海浜公園での「集団自決」検定意見撤回を求める県民集会には十一万六千人が参加(宮古・八重山での郡民集会を含む)。沖縄県民百三十七万人の約一割です
▼高校生代表は「おじい、おばあが、うそをついているといいたいのでしょうか」「あの醜い戦争を美化しないでほしい。真実を知りたい、学びたい、伝えたい」と訴えました。
▼県民大会を盛り上げたのは、悲惨な体験をくり返すまいと辛い記憶を語る人々と、その証言を掘り起こし、記録し続けた地元紙の奮闘があったからでした。今年六十回目の新聞週間の標語は「新聞で見つめる社会、見つけるあした」。沖縄県議会と四十一市町村議会は検定意見撤回決議を採択、全首長が大会に参加しました
▼いま、自民党政治による三つの異常が顕著です。侵略戦争を正当化する異常、政治も経済もアメリカいいなりの異常、大企業優遇の露骨な弱肉強食の異常。異常が沖縄に集中しています。文科省の職員(教科書調査官)の偏見がそのまま通る教科用図書検定調査審議会の存在も異常です。

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