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主張・見解

党利党略の選挙制度改悪は許さない

婦民新聞第1412号(2012年11月20日発行)より

 十月二十九日、第百八十一臨時国会の所信表明演説で野田首相は一票の格差是正や議員定数削減を含む衆参両院の選挙制度改革について、「一刻の猶予も許されない」「今国会中に必ず結論を出す」と強調。十一月八日、民主党の政治改革推進本部総会で、衆院選挙制度改革に関して比例定数四十削減と、小選挙区「〇増五減」の同時処理を目指す方針を確認しました。

 先の国会で民主党は公約違反の大増税を国民に押しつけるために「自らも身を切る」と称して比例代表の四十削減、さらに次々回の総選挙にむけて比例を四十削減するという民主党案を八月二十八日に単独で可決。七野党・会派は、消費税増税強行への国民の怒りを背景に八月二十九日、野田首相への問責決議案を提出、同日参院本会議で可決され、民主党の比例定数削減案も廃案になりました。

 小選挙区制は死票が多く民意を妨げる制度ですが、比例定数部分の削減はさらに国民の声を切り捨てることになります。

 また、最高裁が違憲であるとの判決を下した「一票の格差」の問題についても、「〇増五減」など小選挙区の手直し程度では一票の価値の平等の実現には程遠く、ますます憲法違反の状況を助長するばかりです。

 民主党が一度廃案に追い込まれた比例定数削減案を執拗に持ち出すのは、革新政党を国会から締め出し、二大政党制を確立して憲法改悪などの悪政を容易にするためです。小選挙区制を廃止し、真に国民の声を反映する新しい選挙制度の実現のために、運動を強めていきましょう。

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